腰痛症は日本人に多い症状で、よく「ぎっくり腰」と表現されて受診される患者様が多くいらっしゃいます。 しかし腰痛症とは、いわゆる腰痛症状があることをいっているだけで、原因となっている病気は一つではありません。
腰痛症の原因は急性腰痛として、神経障害(脊髄神経障害や末梢神経障害など)、筋肉疲労(筋筋膜炎)、脊椎疾患(骨訴訟症など)、内臓疾患(慢性膵炎、子宮内膜炎、結石など)などがあり、その他にもストレスなどが誘因とされる慢性疼痛等の異なる原因から生じているものもあります。
腰痛症の治療法は原因疾患によって全て異なる事がご理解いただけると思います。しかし、診断をつけずにマッサージや電気、温熱治療等の筋肉疲労以外には、根拠の乏しい治療を長期に渡って受けられている患者さんが多くいらっしゃいます。
確かに、筋肉疲労などの様に安静や治療内容にかかわらず、改善するものもありますが、大部分は治療効果が得られずに長期にわたって改善せずに、最期に当院にいらっしゃる患者様が多くいらっしゃいます。
重大な内臓疾患などがかくされている場合、マッサージなどですませていると、原因疾患のちりょうにはならず、肝心の内臓疾患の治療が遅れてしまい取り返しのつかない事になりますし、無駄な治療のために時間を費やする事になります。
ですから腰痛症の治療には医学的知識により診断をつける事が重要になってくるのです。あいまいな「ぎっこり腰」でかたづけて言葉で適当に同じ治療を漫然と行うことは、重要な病気を見逃し健康を悪化させる事にもなります。
腰痛症はいろいろな原因から生じる症状であり、治療をお受けになられる時は、診断のつけられる医療機関で診断を受けられてからお受けになることをお勧めいたします。
|